飛行機の揺れの強度について【各国共通】

運航知識

どーもハシです!

過去の記事でも紹介しましたが、飛行機は雲の中や風向・風速の変化がある場所では揺れます。

飛行機が揺れる代表的な理由


ときには、機内に影響が出るほど強く揺れることもあります。

強い揺れに遭遇したパイロットは無線で管制官に揺れの情報を伝える必要があります。

その情報を受け取った管制官が他の飛行機のパイロットに対して、揺れの情報を伝えることで、他の飛行機が同じように強く揺れるのを防いでいるんです。

では、揺れに遭遇したパイロットはどのように管制官に伝えるのでしょうか?

パイロット
パイロット

当便は○○地点でかなり揺れました

これではどの程度の揺れか詳しくはわからないですよね。

扇風機のボタンに【弱・中・強】の階級があるように、飛行機の揺れにも強度に応じて階級があります。

本日は飛行機の揺れの強度についてご紹介します。

揺れの強度に関する定義

ICAO(国際民間航空機関)は揺れの強度を3段階に分けています。

その3段階を揺れが弱い順にご紹介します。

・Light

【機体の変化の状態】
高度および飛行姿勢に短時間、軽度の不規則な変化を生じるが、IAS(指示対気速度)に大きな変化はなく、操縦の困難性は感じない。

【機内の変化の状態】
搭乗者は座席ベルトもしくはショルダーハーネスに僅かに締め付けられるように感じる。固定されていない物品は多少動くことがある。歩行に困難はないが、注意を要する。

この状態の揺れに遭遇した際には「Lightの揺れに遭遇した」と管制官へ通報します。

このLightの揺れのなかでも特に強い揺れについては「Light Plus」、弱い揺れを「Light Minus」と言うこともあります。

・Moderate

【機体の変化の状態】
高度および飛行姿勢に中程度の変化を生じるが、機体は常に操縦可能な状況下にある。IASに変化がある。

【機内の変化の状態】
搭乗者は座席ベルトもしくはショルダーハーネスに明らかに締め付けられる感じを受ける。固定されていない物品は動き回る。歩行は困難である。

この状態の揺れに遭遇した際には「Moderateの揺れに遭遇した」と管制官へ通報します。

・Severe

【機体の変化の状態】
高度および飛行姿勢が大きく急変する。IASに大きな変化がある。機体は操縦不可能な状態になることがある。また航空機の耐空性に影響を及ぼす可能性がある。

【機内の変化の状態】
搭乗者は座席ベルトもしくはショルダーハーネスに激しく押し付けられたり、無重力に近い状態に陥る。固定されていない物体は飛び跳ね回る。歩行は不可能である。

この状態の揺れに遭遇した際には「Severeの揺れに遭遇した」と管制官へ通報します。

Severeのようなかなり強い揺れに遭遇した場合は空港に到着後、機体の点検を行ないます。

状況によっては整備作業が必要になり、その機体は使用できない場合があります。



ちなみに、まったく揺れない状態は「Smooth」と表現します。

まとめ

飛行機の揺れの強度についてご紹介しました。

揺れの情報を正確に共有することで、飛行機の安全運航に繋げていることが分かっていただけたら嬉しいです。