飛行機の運航に影響を与える夏の天気

運航知識

前回、春の天気と飛行機の運航への影響についてご紹介しました。

>> 飛行機の運航に影響を与える春の天気


今回は夏の天気と飛行機への影響についてご紹介します。

夏の天気の特徴

ハシ
ハシ

夏は一年を通して1番気温が高く、それに加えて湿気の多いジメジメした季節ですよね


この気候をもたらしているのが太平洋高気圧です。


太平洋高気圧とはハワイ諸島の北の太平洋上に中心を持つ高気圧です。


夏に勢力が拡大し、日本列島付近に張り出してきます。

テレビの天気予報でも「太平洋高気圧が張り出してきて夏本番になってきました」というコメントを言ってますよね。


春の天気でもお伝えしたのですが、高気圧に覆われているときは天気は晴れになります。


春は移動性高気圧のため、高気圧が偏西風で東に移動してしまうと、次は低気圧が来るため天気は崩れます。


対して、太平洋高気圧は勢力が弱まるまではずっと日本列島を覆っているため、夏は毎日のように晴れの日が続くんです。


また太平洋高気圧は南の暖かな海上にある高気圧のため、暖かく湿った空気を日本列島に送り込んでいます。

ハシ
ハシ

なので、夏は気温が高く湿気が多いジメジメとした季節になるんです

台風


飛行機の運航に影響を与える夏の天気として代表的なものは台風です。


台風は日本の南にある赤道近くで発生します。

赤道近くは海水温が高く、海上の大気は大量の水蒸気を含んでいます。


その海上で大気の波や上空の気圧の谷などの影響により次々と積乱雲が作られ、巨大な雲の集合体ができると、地球の自転の影響で渦を巻きはじめ、台風となります。

ハシ
ハシ

台風は温かい海上から水蒸気を得ることで、発達しながら日本列島に近づいてきます


その後、上陸すると台風のエネルギーとなる水蒸気が供給されなくなるため、勢力を弱めながら通過していきます。


もちろん、台風は積乱雲の集まりであり、猛烈な雨や風をもたらすため、飛行機の運航に大きな影響を与えます。

>> 強風が飛行機や空港ハンドリングに与える影響


勢力が強い台風が日本を通過することが予想されるときは、飛行機は事前に欠航になることが多いです。

ハシ
ハシ

たとえ出発できたとしても、強風の影響で大きく揺れることが予想されます



さらに、飛行機の離陸・着陸には風による制限値が決められています。

特に、雨の日はその制限値がさらに厳しくなるため、猛烈な雨・風をもたらす台風のときは欠航せざるを得ないのです。


夏の天気は基本晴れていますが、午後になると一時的に強い雨・雷が発生することがあります。

夕立と呼ばれていますよね。

ハシ
ハシ

夕立でずぶ濡れになった経験ありますよね(笑)


上空に寒気が入った夏の日に強い日射を受けたり、また暖気が山にぶつかり、かけのぼったりすることで積乱雲が発生します。

その積乱雲が雨や雷をもたらします。


雷は飛行機の運航に大きな影響を与えます。


飛行機は被雷したとしても電気を逃がす装置が付いていますので、運航を継続することができます。

ただ、計器類に不具合が出たりする可能性があるため、到着後に整備士が入念に機体のチェックを行ないます。

ハシ
ハシ

その結果、飛行機がしばらく使用不可になる可能性もあります


また使用できたとしても、チェックにはかなりの時間を要するため、飛行機の出発に大幅な遅れが出ることがあります。

>> 遅れや欠航の可能性!?雷が飛行機や空港ハンドリングに与える影響

まとめ

夏は、旅行や帰省で飛行機を利用する人が多い季節です。

台風が接近しているときに飛行機を利用する際には、運航状況をこまめに確認するようにしましょう!