航空業界で働いている人が慌てるGTBって何?

運航知識

どーもハシです!

みなさん、GTBという言葉を知っていますか?


GTBとは航空業界の専門用語で「Ground Turn Back」の頭文字をとったものです。

GTBは【駐機場を出発した飛行機がなんらかの理由で駐機場に引き返すこと】を意味します。


航空業界で働いている人たちは「飛行機がGTBします」という無線を聴くとめちゃくちゃ慌てます(笑)

本日はGTBについてご紹介します。

どんなときにGTBする?

・ 急病人が発生

機内で急病人が発生した際にはお客様を降ろすためにGTBします。


よくあるのが、お客様がパニックを起こすことですね。

パニックを起こして、飛行機に乗せ続けることができないと判断した時には、GTBをしてそのお客様を降ろすことがあります。


狭いところが苦手な方ってけっこう多いですよね。

ハシ
ハシ

私も苦手です…


予約数も少なく空席が十分にあるときは問題ないんですが、満席の予約のときにパニックを起こすお客様がたまにいらっしゃいます。

満席の機内ってなんか圧迫感がありますよね。


・ 機材故障

機体に不具合が発生したり、システムトラブルが発生した際にGTBします。


駐機場を出発した後に機体に不具合が発生した場合、まずパイロットは整備士と無線でやり取りをします。

パイロットは整備士のアドバイスを受けて回復操作を行ない、それで回復した場合にはGTBをせずに離陸することもあります。


ただ、駐機場を出た後の不具合なので、パイロットは誘導路や滑走路で回復操作を行ないますよね。

誘導路や滑走路は他の飛行機も使用するので、長時間占領することはできません。

ハシ
ハシ

作業に時間がかかる際にはGTBをして駐機場で作業をします

このような場合はGTBする?

・ 忘れ物をした

飛行機が出発した後、お客様から「空港に携帯電話を忘れてしまった」と申告があった場合はどうなるでしょうか?


このような場合には基本、GTBしません。


忘れ物をどうするかの対応は目的地に到着した後、グランドスタッフとお客様がやり取りをして決めるので、忘れ物を取りにGTBすることはほぼないですね。


また、到着後の機内に忘れ物をする人も多いので、降りる前に必ず確認するようにしましょう!

>> 到着したら確認を!機内によくある忘れ物



・ 機内に蜂がいる

出発前の機内準備から搭乗開始までの間に蜂が機内に入ってきていて、出発した後に気づいた場合はどうなるでしょうか?


このように機内で蜂やムカデなど危険性の高い生物を発見した場合には基本、GTBします。


CAが機内で退治できたのであればそのまま離陸することもありますが、なかなかむずかしいですよね。

GTBして確実に退治した後に再出発になります。

GTBするとなにが大変?

・ GTBした際のグランドスタッフの対応

飛行機がGTBすると、グランドスタッフはお客様の対応の準備をします。


GTBする理由が急病人の発生や機内で蜂が発見されたといったものであれば、【体調不良のお客様を降ろす・機内の蜂を退治する】という対応をとることで飛行機は再出発できます。


そのため、グランドスタッフはそこまで忙しくはなりません。



対して、機材故障でGTBしてきた場合、整備作業が必要になります。


整備作業で直ればいいですが、エンジンなど運航に大きな影響がある部分の不具合の場合、すぐには直すことができず欠航になる可能性もあります。


そうなると、グランドスタッフは欠航処理で忙しくなります。


グランドスタッフは搭乗口で出発した飛行機に向かい手を振ってお見送りをしていますが、心の中では「GTBしてくるなよ~」とも思っています(笑)

ハシ
ハシ

映画「ハッピーフライト」でそういうシーンが描かれていますよ(笑)


>> 飛行機・空港に関するドラマと映画をご紹介【おすすめの作品です】



・駐機場のやりくり

ハシ
ハシ

オペレーション担当者が大変になることですね


飛行機がGTBしてくるということは予定しない時間に駐機場を使用するということですよね。


飛行機の離発着が少ない時間帯であれば問題ありませんが、到着便が多い時間帯の場合には駐機場のやりくりが大変なんです。


みなさんも飛行機を利用する際に、出発便の搭乗口が変更になったという連絡がきたり、空港で搭乗口変更のアナウンスを聞いたりしたことあるのではないでしょうか。


あれはGTBや飛行機の整備作業など、なにかしらのイレギュラーな事態が発生したから搭乗口を変更しているんですよ!

まとめ

GTBは頻繁に発生するものではありませんが、発生した際には迅速な対応が必要になります。

特に、新人スタッフは実際にGTBが発生した際、どう動くべきか戸惑うと思います。

ハシ
ハシ

はじめてGTBに当たって完ぺきに対応できる人はいません!


先輩の動きをしっかり観察して、どのように動いているかメモを取り、次にGTBに当たった際にしっかり対応できるようにしましょう!