なぜ飛行機の出発が遅れるの?航空管制からの出発待機指示とは

運航知識

どーもハシです!

みなさん、飛行機に搭乗する際、アナウンスで「この便は航空管制より出発待機の指示を受けており..」というアナウンスを聞いたことはありませんか?

また、飛行機のドアが閉まったのになかなか飛行機が出発しないという経験はないでしょうか?

本日は、なぜ飛行機に出発待機の指示が出るのかについてご紹介したいと思います。

航空管制からの出発待機指示とは

日本の上空には毎日多くの飛行機が飛んでいます。

空域を有効に利用するための管制運用の総合調整機関が2005年に設置されました。


その機関を、航空交通管理センター(ATMC/ Air Traffic Management Center )といいます。


ATMCでは、日本の空域の処理能力と各航空会社の定期便スケジュール情報、航空機の位置情報などから予測交通量を計算し、混雑すると予想されるときに各空港の出発便に対して出発待機の指示を出し、交通量を調整しています。


ATMCからの出発待機指示の時刻を「出発制御時刻(EDCT: Expected Departure Clearance Time)」といいます。

ハシ
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ここで注意点があります!


EDCTの時刻は飛行機が離陸する時間であり、駐機場から出発する時刻ではありません。


例えば、10:00発の飛行機に対して10:10のEDCTがかかった場合、10:10に離陸をすれば問題ないため、定刻の10:00に駐機場を出発します。


対して、10:00発の飛行機に10:50のEDCTがかかった場合、10:00に駐機場を出発しても離陸まで50分あるため、燃料の無駄遣いになりますよね。


そのため、お客様の案内時刻を遅らせたり、飛行機のドアが閉まった後もしばらく駐機場でスタンバイしたりして出発時刻の調整をしています。

どんなときに出発待機の指示が出る?

航空管制からの出発待機の指示が出る状況はいくつかあります。


・悪天候

ハシ
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天気が悪い日って上空が雲で覆われますよね


飛行機は雲の中に入ると揺れるため、極力雲を避けて飛行します。


航空管制へはあらかじめ各飛行機の飛行計画が提出されており、その飛行計画で飛ぶルートも決めています。


雲を避けるということは予定と違うルートを飛ぶこととなり、各飛行機が雲を避けて飛行することで通常よりも上空が混雑することになります。



・滑走路閉鎖が発生

羽田空港行きの飛行機で考えてみましょう。


羽田空港のような大きな空港は飛行機の交通量が多く、常に混雑しています。

羽田空港の管制官に焦点を当てたドラマもありますので、興味のある方はこちらの記事をぜひご覧ください。

>> 飛行機・空港に関するドラマと映画をご紹介【おすすめの作品です】


滑走路になにか異常が発生した場合、滑走路の点検が行われますが点検中は離発着ができないため、羽田空港上空の飛行機は上空待機を行ないます。

上空待機をするということは、羽田空港の上空がさらに混雑することになります。

そのような際に羽田行きの飛行機に対して、EDCTがかけられます。

まとめ

飛行機に対しての出発待機指示に関してご紹介しました。

アナウンスで「出発待機の指示を受けております」と聞くと、なんだか焦りますよね。


悪天候時にかかることが多いですが、天気が良い日でもかかることがあります。

台風が直撃する日には1時間以上のEDCTがかかる場合もあります…。


ただ、EDCTはかかった後に上空の混雑が解消されてきた場合には、短くなることもあります。

ハシ
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もし、自分の乗る飛行機で「航空管制より出発待機指示を受けており..」とアナウンスがあった際にはこの記事を思い出してください!