【避難】飛行機のエバックとは【EVAC】

運航知識

どーもハシです!

みなさん、エバックって聞いたことありますか?

恐らく、ほとんどの方がないかと思います。

ただ、航空業界で働く人に同じ質問をすると、ほとんどの方が聞いたことあると答えます。

ハシ
ハシ

新人スタッフの方は聞いたことないかもしれませんね


本日は飛行機のエバックについてご紹介します。

エバックとは


エバックは【EVACUATION】の略語です。

EVACUATIONは和訳すると【避難・退避】という意味です。


つまり、飛行機のエバックとは

何らかの理由により、飛行機を避難させること

という意味です。


例)羽田空港に駐機している飛行機を新千歳空港と福岡空港にエバックさせる


このように使います。


この例文は【羽田空港に飛行機を駐機させておくと危ないので、新千歳空港と福岡空港に飛行機を避難させておく】という意味になります。

>> 航空業界の専門用語

どのような時に飛行機をエバックさせる?


では、どのような時に飛行機をエバックさせるのでしょうか。

飛行機をエバックさせる要因をご紹介します。


・台風が直撃する

飛行機をエバックさせる理由として、一番多いのは台風が直撃する時です。

ハシ
ハシ

みなさんも台風が直撃する時には、外に置いてあるものを家の中に避難させますよね


飛行機も同じです。

例えば、台風が関東に直撃する時、羽田空港や成田空港では駐機する飛行機を格納庫に避難させます。


ただ、羽田空港や成田空港は駐機している飛行機の数が多いため、全ての飛行機を格納庫に避難させることは不可能です。


このような時に台風が直撃しない地域の空港に飛行機をエバックさせます。

>> 強風が飛行機や空港ハンドリングに与える影響

>> 飛行機の運航に影響を与える夏の天気



・火山灰が空港に降ってくる

火山が活発に活動していて、火山灰が空港に降ってくる可能性がある場合に飛行機をエバックさせることがあります。

ハシ
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鹿児島空港や熊本空港など、近くに火山がある空港でたまにしてます


ディスパッチャーやオペレーション担当者が火山の活動状況や風向・風速を調べ、空港に火山灰が降ってくる可能性があると判断した時に飛行機をエバックさせます。


火山灰は飛行機の運航に大きな影響を与えます。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

>> 欠航するのはなぜ?火山灰が飛行機の運航に与える影響



・地震が発生

地震が発生した時にも飛行機をエバックさせることがあります。


「地震が発生した後にエバックさせても意味ないのでは?」と思われた方もいますよね。

地震が発生した地域の空港で飛行機をエバックさせる可能性は高いです。

ハシ
ハシ

なぜ、地震が発生した後に飛行機をエバックさせるのでしょうか


それは、余震が発生するからです。


テレビでも気象庁の方が「地震が発生した地域では数日間、余震にご注意ください」と注意を促していますよね。


飛行機を駐機させている空港で強い余震が発生してしまうと、機体損傷に繋がる恐れがあります。


そのため、余震が落ち着くまで大きな地震が発生した地域の空港では、飛行機をエバックさせることがあります。

まとめ

飛行機のエバックについてご紹介しました。


飛行機のエバックはお客様の立場からすれば、あまり関係なさそうに見えますよね。

ハシ
ハシ

ただ、注意点があります!


通常、朝早い出発便は駐機している機材を使用して運航します。


ただ、飛行機をエバックさせた場合、使用する機材がありませんよね。

そのため、飛行機をエバックさせた翌日は、朝早い出発便が欠航になることがあります。


台風が直撃した翌日に飛行機を利用する時には、航空会社の運航状況をチェックするようにしましょう。

ハシ
ハシ

雨や雷で飛行機をエバックさせることはほとんどありませんので、その点はご安心ください

>> 遅れや欠航の可能性!?雷が飛行機や空港ハンドリングに与える影響